撮影技術学で学んだ内容を踏まえて、「自分独自の一般(X線)撮影法」を考察して書くというレポートです。診療放射線技師養成の専門学校の課題でした。 B評価頂いてます。
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1 撮影法: 「上腕骨上 栄養孔撮影法」
2 目的: 上腕骨体の内側縁中央部にある栄養孔の撮影を正面撮影にて試みる
3 解剖:
<栄養孔とは>
栄養孔( Foramen nutricium )とは、骨の表面に存在する複数の孔の一部であり、非常に
多くの数で存在する。この孔は、主に骨膜から骨質に入り込む結合組織線維、すなはちシャーピ
ー線維が侵入するための孔である。形としては、輪郭がはっきりしているものであれば、おおよそ
直径1~2mmの丸い穴にである。栄養孔に出入りするものは、細い血管である。栄養孔の箇所か
ら続くトンネル状の部分は栄養管と呼ばれている。栄養孔と栄養管は、骨質、髄腔へと続いている
。また、この栄養孔の存在する位置は、人によって差が激しい。文献によると、その中で有名なの
が、椎骨に存在する栄養孔である。この孔の一つには椎体静脈が通っている。
<今回撮影したい栄養孔の位置は>
今回撮影したい栄養孔は、躯幹・四肢の骨のうち、上腕骨にある栄養孔である。上腕骨体
の下部には、前縁、内側縁、外側縁と呼ばれる箇所があり、この3縁の間の内側前面、外側前面、
後面には多...