(PE2030)日本史各論2 2単位目

閲覧数1,559
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    2018年8月に合格したものになります。
    採点者が一癖あるので、合格しにくい単位の一つです。
    ご参考にしていただけると、助かります(^ ^)

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     一つ目の課題として、鎌倉時代後期から南北朝期の社会の変動について、悪党や民衆の活動を中心に論じる。
     鎌倉時代末期の1333年後醍醐天皇は倒幕の兵を挙げたことによって、足利尊氏らは六波羅を攻め、また新田義貞は鎌倉を攻めて滅ぼした。当時の最高権力であり、北条氏が執権として長く支えた幕府が滅亡したことは、御家人の動揺を示している。御家人の動揺の大きな要因の一つが悪党の台頭である。この悪党は幕府滅亡の一因であり、また当時の社会の変動に強く影響しているのである。
     正安・乾元の頃から登場した悪党は正中・嘉暦の頃となると、武装化した集団となり軍団としての性格を有した徒党となった。彼らは武力によって相手を排除し土地を占領し支配する、いわゆる当地行を目的に地方で台頭した。その土地で当地行を行う証として山城を築城し、武力による土地支配の正当性を主張する。この軍事勢力に対して幕府側も簡単に取り除くことは難しく、地域は悪党の正当性を受け入れるようになっていったのである。
     荘園警護の守護もこうした悪党の権威を恐れ、追罰の武士の方がはばかる始末であった。悪党は余計に勢い付き、自力救済という身勝手な正当性の...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。