佛教大学【Q0704】
法律学概論の第2投題
2018年度A判定レポートです。
所見は以下のようでした。
「テキストの基本事項を的確に検討できています」
参考文献はテキストのみで
わかりやすい構成になっています。
是非レポート作成の
参考にお使いください。
●投題
医療をめぐる法律問題について
Q0704 法律学概論 第 2 設題
(1)
医 療をめ ぐる 法律問 題につ いて
1. 医 師 と 患者の 権利義 務関 係
従来の医療は恩恵的・権威主義的であり、必ずしも患者の立場にたっ
たものではなかった。患者が医師に助けを乞うこと、医学が高度な専門
的学問であることから、このような関係となってしまうことは致し方な
いことではあるが、憲法で保障されている健康で文化的な最低限度の生
活を営むためには、患者が適切な医療を受ける権利が必要である。近年
の医療の高度化、複雑化、分業化、産業化や、患者数の増大による診療
時間の縮減などを要因として、医療の歪みや医師と患者の関係性の希薄
化が問題視されるにつれて、これらの問題を解決するためにも、医療に
おける患者の主体的地位を尊重し、適切な医療の実現を図る必要性が強
ま ってき てい る。
2. 患 者 の 自己決 定権に つい て
医師と患者の関係性を見直すにあたって、その方向性をよく表してい
る言葉に「患者の自己決定権」や「説明を受けた上での同意」というの
がある。患者の自己決定権とは、患者は単なる客体...