東北福祉大学 通信教育の提出レポートです。
科目「福祉思想論②」
課題「「第Ⅱ部 日本の社会福祉思想史」の全体の内容を踏まえて、第1章から第6章までのなかからひとつの章を選択し、その内容をまとめ、考察せよ。また、どうしてその章を選択したのか理由を述べ、その章の内容に対する自らの意見を述べよ」
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福祉思想論 2単位め
(課 題)
「第Ⅱ部 日本の社会福祉思想史」の全体の内容を踏まえて、第 1 章から第 6 章までのな
かからひとつの章を選択し、その内容をまとめ、考察せよ。また、どうしてその章を選択
したのか理由を述べ、その章の内容に対する自らの意見を述べよ。
(解 答)
日本における社会福祉思想の発展について,社会福祉が制度として確立されていくのは
明治時代になってからである。明治時期になると、救済立法の代表として恤救規則が設け
られた。規則はわずか全5条で構成され、その性格は救貧責任を隣保相扶・村共同体的救
済に重点をおき、住民同士の人情交流に救済の基本をおいた。また、救貧の対象を独身老
幼廃疾病などの者で地縁・血縁がなく、かつ労働能力のない窮民に限定した。このように
恤救規則は、貧困を個人の問題ととらえ、厳しく制限主義の立場をとった。恤救規則はそ
の後、昭和初期の救護法が設定されるまでの間、約半世紀以上にわたってわが国の救貧制
度として存続した。
明治末期から大正初期にかけて感化救済事業が中心となり、国家権力を背景とし、著し
く精神的強化性を有している。感化...