【日大通信】哲学 分冊2

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    資料紹介

    【日大通信】哲学 分冊2
    日大通信 哲学リポート分冊2の合格リポートです。
    リポートを書く際の参考・資料等にお使い頂き、内容の丸写しはやめてください。

    課題:「カントのコペルニクス的転回」について論じてください。
    キーワード:模写説、構成説、物自体、感性、悟性

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    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     カントは、伝統的な形而上学を否定することで、新しい総合的な哲学体系を作り上げた。その中で、「われわれの認識はすべての対象に従って規定されている」という模写説から、「対象がわれわれの認識に従って規定されている」という構成説へと見方を変えたのが、コペルニクス的転回である。物理学的には、ガリレオ・ガリレイやエヴァンジェリスタ・トリチェリが、経験の教えるところを鵜呑みにするのではなく、理性の求めるところに従って自然に対する問いを発し、そうすることで自然の法則の発見に成功している。こうした方法の転換が、カントの哲学においても礎となっている。

     そもそも、彼が新しい哲学体系を作り上げるに至った背景は何だったのか。それは、当時隆盛をきわめた2つの主張の欠点を解消しようとしたところにある。まず、一つ目が独断論で、デカルトからライプニッツやヴォルフに至る合理論の哲学を言う。この世界のすべてのことは合理的に正しく認識できるとし、たとえば神のように、われわれの経験を超えた事柄でさえも理性の導きによって認識可能とした独断的な形而上学である。二つ目が懐疑論で、ロックからヒュームに至る経験論の哲学者たちは、わ...

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