2017年度玉川大学通信教育学部の課題レポートです。
【略題】学習指導要領の推移
【課題】これまで学習指導要領がどのように変化してきたのかを、①公表された時代の背景、②学習指導要領の特色、③その効果と課題、について論じなさい
【評価】A
科目コード 07834 「教育課程編成論(小)」第 2 分冊
これまで学習指導要領は、部分的な改訂をのぞくとほ
ぼ 10 年おきに 8 回公表されている。学習指導要領は、
公表された時代背景からそれぞれ特色があり、大まかに
4 つに分けることができる。これからこれまでの学習指
導要領の推移について述べていく。
1947 年と 1951 年は、経験主義・児童中心主義による
カリキュラムの影響が強い時代だ。この時代に大きな影
響を与えたのは、アメリカの教育理論である。1945 年に
終戦を迎えてから日本は、アメリカ合衆国を中心とした
占領軍統治の下、民主国家・文化国家の道へ歩み始めた。
翌 1946 年にはアメリカ教育使節団が来日し、日本の教
育改革についての提案を行った。そして、日本国憲法の
公布や、教育基本法(旧法)、学校教育法が成立し、戦後
教育改革の基本的な枠組みがつくられていく。
1947 年に初めて作成された学習指導要領は、「試案」
であり法的拘束力はなく、教員の「手引書」としてつく
られた。児童の生活や社会の要求に応じて、教員が教科
課程を編成するべきだということが示さ...