<地方財政論分冊1>日大通信2018/17年度

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    課題:政府部門は様々な行動を行っているが、国と地方ではどのように役割を分担するのが望ましいと考え
    られるかを、「財政の三機能」に照らして述べなさい。そのうえで、日本では、国と地方の役割がどのように
    行われているかについて論じなさい。
    かつて、北海道夕張市の財政破綻状態を受け、政府与党は、2007 年に地方財政健全化法を成立、一般会計と
    特別会計連結を通じた財政状態のチェックが始まった。背後要因は多様であるが、自治体と国家間の対立関係
    がある中、あるべき財政の線引きを改めて考える。
    本来、地方財政とは、数多の地方自治体の経済活動であり、国家財政とは相対的に対比する考え方である。
    米経済学者R・マスグレイブは、市場経済の基軸、財政政策の目標として、財政の三機能を提唱した。一つ目
    は資源配分機能である。家計や企業という経済主体が行う生産や消費といった活動は、市場経済活動の基本で
    ある。つまり財・サービスをどれだけの量、そして価格で取引されるかは、その市場に於いて決定され、最も
    効率的に結果に達する。地方財政に置き換えると、公共財の供給がある。勿論公共財も消費する住民側の利用
    実態に即して...

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