生命と性の教育 第一分冊

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    <はじめに>
    本レポートでは、我が国の性感染症の現状を述べた上で、
    現代の青少年を性感染症から守る対策について考察する。
    <我が国の性感染症の現状>
    まず、我が国の性感染症( Sexually transmitted
    diseases:STD)の現状について述べる。STD とは、性
    行為により感染する病気のことを指し、梅毒や性器クラ
    ミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コン
    ジローマ、淋菌感染症、エイズもなど含まれる。
    厚生労働省の 2018 年度「性感染症の発生動向と対策
    の現状」の「感染症発生動向調査」によると、世界中に
    広く分布している疾患である「梅毒」の、日本での症例
    報告数は、2010 年以降、報告数の増加が続いており、そ
    のうち女性の占める割合も 2013 年以降増加している。
    また、梅毒患者の報告は、男性は 20~40 歳代、女性は
    20 歳代の報告が多いが、性別年齢群別のグラフをみると、
    近年、若い女性の梅毒患者が著増していることがわかる。
    「感染症法及び感染症発生動向調査事業実施要綱」に
    基づき、 指定届出機関(定点)から月ごとに届出が必要
    な5...

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