Japanese Smile

閲覧数1,834
ダウンロード数7
履歴確認

    • ページ数 : 11ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    私は日本内地に3年近く住んだ後で開港場の神戸で数日間英国流の生活に戻った時、この確信が甚だ強く私に起った。もう一度英国人の話す英語を聞いてとても感動を受けた、しかしこの感情はほんのしばらく続いただけであった。私の目的はある必要な買い物をする事だった。私のつれの日本の友人があった、その人にとっては全て外国風の生活は、全く新しい不思議なものであった。そしてその人は私にこんな奇妙な質問をした、「どうしてあの外国人は笑わないのでしょう。あなたはあの人たちに物を言う時に、にこにこしてお辞儀するが、あの人たちはにこりともしない。なぜでしょう。」 
    実際私は全く日本人の風俗習慣になってしまって、西洋風と離れていたのであった。そして私の友人の質問によって初めて私はよほど妙な事をやっていることに気が付いた。それがまた、2つの人種間の相互理解の困難なことのよい例だと思われた。それぞれが他の人種の習慣や動機を自分の習慣や動機で判断するのはいかにも自然だが、いかにも誤りやすいから。日本人は英国人の堅苦しく形式ばっているのに困れば、英国人もとにかく日本人の軽薄なことで困るのである。日本人は外国人の「顔が怒って」いることを言う。外国人は日本人のにこにこ顔をひどく軽蔑して言う。彼らはそれが不真面目を表していると疑う、実際不真面目以外の意味はないと公言する者もある。

    私の横浜の友人の一人(英国人)は、極めて愛すべき人で、東洋の各開港場で半生以上を過ごした人だが、私の内地に出発するちょうど前に私に言った、「君は日本人の生活を研究するのだから、僕のために一つ調べてくれないだろうか。僕は日本人のにこにこ顔がわからない。たくさん経験はあるが、そのうち一つ言ってみよう。僕がある日山の手から馬に乗って下りてきた時、僕はその曲がり道の間違った側から登ってくる空車を見た。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    日本人の微笑について
    ≪1≫ This conviction came to me very strongly when, after having lived for nearly three years in the interior of Japan, I returned to English life for a few days at the open port of Kobe. To hear English once more spoken by Englishman touched me more than I could have believed possible; but this feeling lasted only for a moment. My object was to make some necessary purchases. Accompanying me was a Japanese friend, to whom all that foreign life was utterly new and wonderful, and who ask...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。