佛教大学 M6108 日本漢文入門 第2設題 A判定

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    資料紹介

    佛教大学 日本漢文入門M6108の第2設題のレポートになります。 A判定をいただいているので、勉強の参考にどうぞ。 参考文献: 近藤春雄(一九五二)『漢文学び方の基礎(改訂版)』武蔵野書院.

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    万葉集における「七賢」について概説せよ
    ○七賢とは
     七賢とは、通称「竹林の七賢」のことを示し、後漢に引き続く魏・晋の時代に生きた一流の名流詩人で、阮籍・嵆康・山濤・向秀・劉伶・阮咸・王戎のことである。七賢と聞くと、良いイメージが浮かぶが、彼らは常識的に考えられるまともな意味での賢者ではない。それどころか、まともな意味での賢者からは、口をきわめて非難さるべき奇矯・放達の士人たちであった。にもかかわらず、彼らが「賢」と呼ばれるのは彼らの生きた時代がまともならぬ時代であったからかもしれない。
    「竹林の七賢」が生きた時代は、魏晋の時代であるが、この時代の政治権力者たちは、おもてに道徳・礼教を振りかざしながら、実は涼しい顔でそれを踏みにじり、己の欲望をたくましくして恥じるところがなかった。このような時代に生きることの苦悶は、政治権力とは無縁の存在である庶民大衆よりも、政治的権力に密着して生きねばならぬ士人たちにとってこそ、より深刻であったといえる。そして、「竹林の七賢」の思想と行動とは、そのような政治権力に対するレジスタンスの典型だったのである。
    魏・晋時代の名流士人の生活行動を丹念に記録した...

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