佛教大学 M6108 日本漢文入門 科目最終試験6題セット

閲覧数2,188
ダウンロード数32
履歴確認

    • ページ数 : 7ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    日本漢文入門の科目最終試験6題セットです。 この内容を丸暗記して96点をいただきました。 最終試験の参考にどうぞ。 参考文献:近藤春雄(一九五二)『漢文学び方の基礎(改訂版)』武蔵野書院.

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1.日本語の仮名の成り立ちについて説明せよ。

    仮名文字とは、表意文字である漢字をもとにして日本人が独自に作り出した表音文字の事である。

    漢字が伝来するまで、日本語にはまだ文字がなかった。最初に文字で記録したのは、百済系の帰化人であり、倭国の地名や人名を、漢字に音訳して記した。その後、日本語の全てを漢字に音訳しようと試みる者が出てきたのである。

    万葉歌人である山上憶良はその先駆者とされる。彼は歌の中で、「銀(しろかね)」「金(くがね)」「玉(たま)」の三字を除き、全てが日本語の一音節を漢字一字に音訳した。これを「音かな」と言う。そして使用された漢字を見ていけば「宇」は後の平仮名「う」の字源であり、「利」は「り」、「波」は「は」というように、平仮名は漢字の草書体を音字に転用したものである。
     また、日本語の性質を考えると、日本人が漢文を翻訳するには、本来の表意文字としての漢字と漢字の間を繋ぐものが必要になる。そこで、用言の活用と助詞を書き込む際の文字として、「仮名文字」が用いられたのである。そして、体言や用言の語幹は表意文字としての漢字をそのまま使い、読み方だけ倭語(訓読み)で読まれ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。