現在日本では65歳以上の高齢者人口が占める割合が21%を超え、超高齢社会となった。今後さらに高齢化率は上昇することが見込まれており、2025年には約30%、2060年には約40%に達するといわれている。
家族の状況
「世帯構成を世帯類型別でみると、「高齢者のみの世帯」の割合は57,4%で、調査を開始した昭和55年から一貫して増加し続けている。そのうち、「ひとりぐらし世帯」の割合は、初めて高齢者全体の2割を超えた。「高齢者のみでない世帯」の割合は41,8%で調査開始から減少し続け、「高齢者と子と孫の世帯」の割合は7,1%となり、昭和55年度調査からおよそ5分の1となった。一方、「高齢者と配偶者のいない子の世帯」の割合は徐々に増え、25,9%となっている。」 <引用1>
高齢者の独居、夫婦居の割合が拡大してきていて、三世代住居が少なくなってきている。いわゆる核家族化が進んできていることがこのことからわかる。高齢者が家族や親族の介護をしている割合は、約1割介護をしている相手について聞いたところ、「配偶者」の割合が最も高く36,3%、次いで、「親」32,1%、「その他の親族」13,9%、...