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各栄養素の体内での働きと多く含む食品について述べよ。
私たちは、食物(栄養)を摂ることで生命維持をしている。栄養学では、物質を摂取し、その成分をエネルギー源・体の構成成分へと活用する過程を「栄養」という。そして、「栄養素」とは摂取する物質に含まれ、栄養のために利用される成分のことである。栄養は生命の基盤となる営みであり、栄養素により生命が養われる。栄養素摂取のバランスが悪いと日常の活動の質の低下や、病気の発症リスクを高める可能性がある。何をどのように食べるかはとても重要である。主な栄養素として、「糖質」「脂質」「たんぱく質」は三大栄養素と呼ばれ、これに「ビタミン」「ミネラル」が加わると五大栄養素と呼ばれる。以下、五大栄養素の主な働きと、多く含む食品を考察する。
1.糖質
糖質は、主食であるごはん、パン、麺類などに多く含まれ主要なエネルギー源となる。
消化・吸収され血液とともに全身をめぐり、体内で1gあたり4kcalのエネルギーとなる。糖質(ブドウ糖)は脳の血液中の主なエネルギー源となり、極端に糖質が不足すると意識障害などがおこることがある。また糖質の特長として、同じエネルギー源で...