社会福祉士養成 評価 良(1,564字)
モニタリングの意義と家族への対応について
クライエントの自立(律)を支援するために、ケアプラン等の援助計画の内容としてクライエント自身の努力目標(クライエント自身によるサービス利用能力の向上等)や協働的な役割を位置づけ、そしてストレングスに着目した内容が盛り込まれる。モニタリングとは、そういった援助計画に基づいてクライエントに提供されているサービスが計画された内容通りであるか、またそれによってクライエントのニーズが充足されているかということを確認する過程であるといえる。
目的なき確認作業では、当然のことながら課題解決に向けた修正的な手立てを進めることは困難である。実際的なクライエントの訴える主観的(フェルト)ニーズと、ケアマネジャーの判断する標準的(ノーマティブ)ニーズとの差異性を分析することで、合理的で且つ有効な方法論を導くための重要な点検作業であるといえる。逆にいえば、的確なモニタリングがなされない援助方針を続行した場合、現場レベルにおけるサービス提供者側の困惑とジレンマを生じさせるとともに、クライエントや主介護者となり得る家族自身が援助の根拠や動機付けを失うことで混乱を招き、総体...