社会福祉士養成 評価 可(1,881字)
スーパービジョンの意義とその方法について
数年前まではスーパービジョンを「指導監督」と訳されているものもあり、スーパーバイザー(以下SVor)が指導し導くものと概略されていたものであったが、本来のスーパービジョンは、学生を含むスーパーバイジー(以下SVee)が現況における困難に直面した際、自らの考えに基づき行動に移るまでの過程を見守っていくことにあると考える。
その目的とは「対人援助としての面談等技術を身につけるとともに、専門的な知識のもとで判断や分析が行え、且つ機関内外の関係者とケースに必要な円滑なコミュニケートを図っていくこと」であるとし、さらに「社会福祉実践に必要な態度や、専門職としての倫理を身につける」ことであるとされる。
スーパービジョンの機能として、大きく教育的機能・管理的機能・支持的機能とに分けられる。教育的機能とは、具体的な事例から実践的な方法論を学ぶとともに、科学的根拠に基づいた実践を論理的に解することを折り込んだ専門職業家の養成としての意味合いが強い。また管理的機能は、所属する機関や施設の機能・役割を適切に遂行するために職務管理にウェイトをおいたものであり、SVe...