佛教大学 教育社会学(2017提出)のレポートです。
第一設題、第二設題ともにA判定で合格しています。
●第一設題、第二設題ともに、章立てし、論理的な展開で記載しています。文量は多めに記述していますので、必要な個所のみ要約して使っていただけます。
●参考文献は教科書のみでまとめているので参考にしていただきやすい。(教職関係の仕事についていない方でも、教科書で学習した知識だけで書いているので、参考にしていただきやすいです)
【第一設題】
学歴社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べて下さい。
【第二設題】
学力低下とは何かを明らかにし、社会階層のような社会的不平等と学力がどのような関わりをもつのかについて述べてください。
学歴社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べて下さい。
1.日本における学歴社会とその成り立ち
学歴社会とは「社会における社会的・職業的地位などの配分の基準として学歴が重きを占める社会」を意味している。つまり、社会的・職業的地位を決める主たる基準のひとつとして学歴を用いている社会のことを指す。ここでいう社会的地位には、職業的地位だけでなく、文化的地位なども含まれる。近代化を迎えて以降の日本社会は、「日本人は二度生まれる」とも表現されるように、生物的誕生に加え、大学入試を境にもう一度生まれ変わり、その後の人生における身分が決まってしまうほど、個人を判断する基準として学歴を重視してきた。ゆえに、たとえば就職、昇進や結婚といった人生の重要なイベントと関係した大学格差の存在や、学歴による差別など、学歴社会が批判的に語られることが多かった。
しかし、歴史を振り返れば、日本はなるべくして学歴社会になったといえる。明治維新後、近代化を進めるにあたり、教育制度の改革を行い、「学歴」という新しい基準を設ける必然性があったのだ。それまでの日本は...