社会福祉士の通信教育で作成したレポートです。
社会保障・税一体改革の意義についてまとめなさい。
社会保障と税の一体改革は、社会保障制度を財政的にも仕組み的にも安定させることで、誰もが安心して利用できるようにするための改革である。社会保障は、医療、介護、年金、子育てなどにかかる費用の負担を皆で分かち合い、支え合う制度のことだ。この制度の前提となる社会情勢は、現在の社会保障がつくられた1970年代と今日では、大きく変わってきている。消費税の引き上げによる増収分を全て社会保障に充て、高齢者も子どもも、現役世代も、将来世代も皆が安心して生活できる社会の実現を目指す。世代を問わず一人ひとりが安心して暮らせる社会を実現するため、子どもからお年寄りまで、切れ目なく全世代を対象とする社会保障の充実を図ることが社会保障・税一体改革の一つの大きな意義である。
その一方の現状として、少子高齢化に伴い年金や医療、介護などの社会保障費用は急激に増加し、現在では国・地方の財政の大部分を占めている。一方で、経済の成熟化によってかつてのような高い経済成長率が望めなくなったことから、税収は歳出に対して大幅に不足しており、現在では国の歳入の約3分の1を国債の発行に...