佛教大学通信課程でのリポートです。2017年度にA判定で合格しました。
コード:T0510(コードが異なっていても、設題が同様の場合はご参考にしていただけるかと思います。)
あくまでも、リポートの構成等の参考用としてご利用ください。丸写しは一切禁止されていますので、十分にご注意ください。学習の参考にしていただければ幸いです。
異文化理解の障壁となる考え方について述べよ。
はじめに
国際社会といわれる今、我々は自国の文化以外の文化に触れることを日常的に体験している。海外旅行や海外での仕事に従事することはもちろん、海外での生活や文化を紹介するテレビ番組が頻繁に放映され、高等学校や大学などでは世界各国との交換留学も盛んに行われている。また、スポーツなどさまざまな分野の大会が国際規模で行われている。人・物・金・情報・サービスなどが国境を越えてやりとりされる「グローバル化」も日々進む中、必要とされているのが「異文化理解」である。
国際社会と異文化理解の状況
1648年、ヨーロッパでは、三十年戦争終結のためウェストファリア講和条約が締結された。この条約は主に領土・国制・宗教にかかわる規定から成り立っており、また、三十年戦争のさなかには「国際法」という概念も生み出された。このように、17世紀半ばから主権国家の集合体を「国際社会」と捉える考え方が存在した。第一次世界大戦後には「国際連盟」が設立され、結果としては第二次世界大戦を食い止めることはできなかったが、史上初の国際平和機関であり現在の「国際連合」の前衛となっている...