2017年 P6103 英語学概論 第1設題 A判定
のレポートです。
英語と日本語の移動動詞に関して、文法構造または意味構造上とくに有意な差が生じる点について日英を比較対照し、両者の違いのデータに基づいて具体性かつ一般性のある形で論ぜよ。
英語と日本語の移動動詞に関して、文法構造または意味構造上とくに有意な差が生じる点について日英語を比較対照し、両社の違いをデータに基づいて具体性かつ一般性のある形で論ぜよ。
まず、移動動詞とは行く(go)、歩く(walk)、走る(run)、飛ぶ(fly)などが移動動詞の代表である。英語と日本語の移動動詞を比較する際、最も差が生じる点は、動詞が融合させられた意味を持つかどうかである。英語および他のゲルマン系の言語は、移動と移動様態を一語の動詞に融合させ、経路を前置詞によって独立させる傾向がある。
英語と日本語での移動表現で、相違を生じさせている要因の一つが、どのような種類の移動動詞が多いかということだ。まず、移動動詞は、移動の方向性を内在的に含意する有方向移動動詞と、移動の様態を表す移動様態動詞の二種類に大きく分けられる。この二種類について述べる。
動様態動詞
日本語は明確にロマンス語タイプの言語である。なぜなら、移動様態は修飾詞によって独立させられる傾向を示しているからだ。一方英語は、移動と移動様態を一語の動詞に融合させ、経路を前置詞によって独立させる傾向があるので、ゲルマン系の言...