2017年度A判定のリポートです。リポート作成の参考にご活用ください。
学校における各種指導(教科指導、生徒指導、進路指導、特別活動等)と教育相談(学校カウンセリング)の関連について論じなさい。
はじめに
近年、暴力行為やいじめなど生徒の問題行動は歯止めが利かなくなっているように思われる。文部科学省の平成二十七年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果によると、小・中・高等学校における暴力行為の発生件数、小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数はともに前年度より増加している。このように暴走する生徒達の気持ちを受け止め、生徒達を正しい道に導くために今日の学校では教育相談(学校カウンセリング)が必要不可欠だろう。このリポートではまず、成人対象の一般カウンセリングと学校カウンセリングを比較しながら学校カウンセリングの特徴についてまとめ、教科指導と教育相談の関連、生徒指導・進路指導と教育相談の関連について明らかにした上で学校における教育相談の在り方について考察していく。
学校カウンセリングの特徴
友久(2016:29)によれば、カウンセリングは治療的カウンセリングと発達援助的カウンセリングの2種類に大きく分けられる。治療...