2017年度B判定のリポートです。リポート作成の参考にご活用ください。
従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対して主体的な学習を基本とする授業について設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての注意点を述べよ。
はじめに
近年、我が国における児童・生徒の学力低下が問題となっている。OECDが進めているPISAと呼ばれる国際的な学習到達度に関する2015年の結果では、科学的リテラシー、数学的リテラシーの各分野において日本は国際的に見ると引き続き平均得点が高い上位グループに位置しているが、読解力の分野では他の分野と比べて前回より平均得点が大きく低下している(2015,国立教育政策研究所)。この結果には2015年度調査において、筆記型調査からコンピュータ使用型調査に移行したことなどが影響していると考えられる。このような結果から、従来のような知識伝達を重視した授業の設計と評価では国際的に求められている学力を養うことは難しく、ICTを活用した主体的な学習を基本とする新たな授業設計や評価が求められているように思われる。このリポートでは、まず従来の授業設計と主体的な学習を基本とする授業設計を比較し、次に両者の評価の違いを明ら...