2017年度 対応
佛大通信 高評価
知識基盤社会において、教師が経験に基づきながら、自らの教育技術や判断力を高めるための効果的なICTの活用方法を考えなさい。とくに、教育の情報化や育成すべき人材像をふまえて、必要とされる教師力の視点から具体的に説明せよ。
・はじめに
まず、ICTとは、Information and Communication Technologyの略である。ICTの活用においては、機器、学習コンテンツ、人材の利用が考えられる。機器にはデジタルカメラ・ビデオ、パソコン、実物投影機(書画カメラ)、TV会議システム、電子黒板などがある。学習コンテンツにはWeb上コンテンツの他、CD、DVDなどに保存されたコンテンツがある。人材の利用には、TV会議システム等を使って、博物館をはじめとした社会教育施設など、遠隔から講義や学習支援をしてくれる有識者の協力を得ることである。これらはそれぞれ目的をもって使うことが重要である。
情報技術が発達し、21世紀は知識基盤社会といわれている。2005年の中央教育審議会答申において、知識基盤社会の特質として、①知識には国境がなく、グローバル化が一層進む、②知識は日進月歩であり、...