算数教育の目標と評価について、それぞれが整理され、よくまとまっています。
と所見頂きました。
算数教育の目標(2つの立場)と評価(行為動詞含む)について、双方の関係を含めて記述し、その後、自分の視点で考察せよ。数と計算、量と測定、図形、数量関係、集合・論理の教育の内から一つを取り上げ、各学年での指導内容の構成と、指導のポイントについて記述せよ。
1、算数科教育の目標
算数科教育の目標を考えるに当たっては、次の2つの立場に大別される。
①国が定める基準としての目標
②数学教育学研究の立場からの目標
である。
まず、①国が定める基準としての目標は、学習指導要領に具体化されており、学習指導要領をもとに教科書が作成されている。したがって、その内容と趣旨を正確に理解し、授業に活かしていくことが重要である。しかし、教師は実際に指導する児童の学習状況を正確に把握し、各児童に応じた適切な算数指導を行っていかなくてはならない。また、同一単元の内容に対しても、複数の指導内容や指導方法を用いることのできる能力を身につけておくことは重要である。それは、児童の理解の仕方が多様である場合に、適切な内容や方法を提示することができるためである。つまり、①の目標は、算数の基礎的知識の理解、適用、表現、...