精神保健 乳幼児は成人と比較すると欲求不満の状態に陥りやすい理由

閲覧数2,322
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    評価はBでした。
    【参考文献】
    ・藤本豊・花沢佳代「よくわかる精神保健福祉」<ミネルヴァ書房 2007.3.20>
    ・小倉清「精神保健 幼児教育科・保育科・保母養成課程用/新現代養育教育シリーズ」<東京書籍 1994.10.28>
    ・精神保健福祉養成講座編集委員会「精神保健福祉養成講座<1>精神医学」<中央法規出版 2002.11.11>
    ・日本保育学会「日本の幼児の精神発達」<フレーベル館 1970.9.25>
    ・松本和雄・吉田延「児童精神保健マニュアル」<日本文化科学社 1996.7>
    ・島田照三「児童精神保健」<ミネルヴァ書房 1990.3.1>
    ・高橋省己「子どもの精神保健」<日本文化科学社 1993.7.20>

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    欲求は生命を維持していく欲求である生理的欲求と生後の経験で獲得された欲求である社会的欲求に大別される。日常生活において欲求が生じてもみたされない状態にあることがある。また、その状態に不満を感じたり、心理的な緊張が高まったりした情緒不安定な状態を欲求不満という。乳幼児は成人と比較するとこの欲求不満に陥りやすいと言われている。以下にその理由を述べる。

     乳児は生後しばらく自分の力では何も出来ず未熟である。周りの力を借り、依存しているのである。そうしながら様々な体験をしつつ成長、発達していくのだが、その過程の中で多くの葛藤や問題も生じる。泣いても欲求が伝わらず、母親もいつも自分の側にいるわけでもない。また、身体の発達により歯が生えてきたり、そうしたいという欲求があるわけでもないのに離乳させられたり、2歳頃では排泄訓練をさせられたりする。それは乳児にとって実は大きな問題でストレスを感じたり、欲求不満になるのではないだろうか。

    次に幼児について述べる。今までは母親との人間関係が主体だったが、愛着の欲求が充足され母親の愛情を信じ基盤とする。そして、新たな関係が広がり保育者や友達との人間関係が主...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。