教育の原理1

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    科目コード07801「教育の原理」第1分冊

     コメニウスの教育思想はラトケの教育改革論の影響を受け自然自由主義思想を中核にし、当時のヨーロッパの30年戦争で混乱していた宗教戦争の中、世界平和を願う平和主義者になり教育の中にも反映させたのである。

     彼は、汎知学という知識を国民に普及させるということを唱えた主義になった。

     コメニウスの『大教授学』は「あらゆることをあらゆる人びとに教えるための技術」として世界最初の教育学の体系的な著書である。1658年には『世界図絵』を出版し、自然科学の実験・観察にもとづいて実際の絵を見せることが重要であり、「実物」がない時は「標本」、それがない時は「絵」となり、「文字」で教えるのは最後の手段であった。「言葉よりも前に事物」(things before words)を教えることを主張した。

     「大教授学」において彼は今日の日本の学校制度と変わらない単線型を打ち出し、初等教育における進級は貧富の差によって決まったのである。現在の教育システムである学年・学級、一斉授業という授業形態はコメニウスによって作り上げられたのである。

     「大教授学」の目的は...

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