P6103 英語学概論(4単位)第二設題 2016年対応 A判定合格済みのレポートです。
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P6103 英語学概論 第二設題
「英語の前置詞から任意のひとつを選び(ただし,overは除く),その多義構造を十分な一次資料に基づいて明らかにしなさい。」
英語の前置詞は本質的意味として空間的性質を持ち、物事の空間関係を表現するために不可欠な要素である。その多義性ゆえに、現在の英語教育では前置詞は単なる暗記の対象とされ、前置詞を系統的に扱うことはないためその暗記した内容の中から、学習者自身が感覚的に前置詞のイメージを作り上げている場合が多い。前置詞の空間的意味を記述するために、二つの立場があると言える。一つは、構造主義的立場であり、もう一つは認知意味論的立場である。前者は、前置詞の意味は、有限でありその意義の要素に分析することができ、複数の用例の中に見出される中核的な意味素を束にして抽出することができるという考え方であり、一つの語には一つの意味があるという仮定をし、意味素を使って前置詞の中核的意味を記述する。後者は、プロトタイプ理論に基づき、前置詞の持つ複数の意味全体を一つのカテゴリーとして捉え、そのカテゴリーを構成するここの要素間の関係をイメージ・スキーマのネットワークとして捉え...