佛教大学の英文学史(P6301)、第2設題のリポートです。
2017年3月にB判定をいただいております。
テキストの第7章「18世紀の散文、詩、劇」、第8章「小説の誕生、そして成長」、第11章「ヴィクトリア朝の小説」、
第14章「戦後の文学」をまとめよ
第7章「18世紀の散文、詩、劇」
アン女王の治世から始まった18世紀。最大の海外植民地であるアメリカを失ったものの、イギリスの首都であるロンドンは、産業革命や市民革命を経て、大商工業都市、大貿易港として、人口60万人を超えることとなった。市民社会は成長期を迎え、市民階級は事実を事実として確認することに喜びを覚えていくのであった。つまりリアリズムがブームとなっていったのである。
そしてジャーナリズムも起こってくるのであるが、Defoeはこの市民階級の中でも知的活力を抜群に持ち合わせている人物で、自分が幼少期に体験したロンドンの大疫病に関して60年も後にノンフィクションとしてまとめるなど、ジャーナリズムの父と呼ばれるまでになった。事実性、面白さ、道徳的教訓性という3つの組み合わせの上に彼の文学は成立しているが、それは18世紀英国ジャーナリズムの基本の性格であるとともに、後の小説誕生の原点でもあった。
AddisonとSteel...