国語教育を網羅しています。
まず、はじめに、筆者が印象に強く残っている項目の「考え方」について述べたい。
筆者は、「(5)伝統的な言語文化に関する指導の重視」を選択した。
理由は、スクーリングを受講して小学生にとっても教員にとっても重点を置く課題だと感じたからである。ここから、筆者の考えを踏まえながら論じていきたい。
1つ目は、伝統的な言語文化は、「教育基本法」「学校教育法」「中央教育審議会 答申」(以下 答申)すべてで扱われていることを強調しておきたい。学校教育であるため、関連があることは言うまでもないが、小学校国語で学年に合わせた指導が求められている。
教育基本法では第2条(教育の目標)、学校教育法では第21条(義務教育)、答申では平成20年(教育内容に関する主な改善事項)」(3)伝統や文化に関する教育の充実で述べられている。
以上のことを踏まえながら見ていきたい。
小学校低学年では、「昔話や神話・伝承などの本や文章の読み聞かせを聞いたり、発表し合ったりすること」を扱っている。昔話の一例として、『日本昔ばなし』が多く扱われていることを現場での経験から実感している。筆者も『日本昔ばなし』をブックトークとして...