【佛教大学通信】Z1109 生徒指導・進路指導の研究(中・高)のレポートです。A評価をいただいております。
第1設題『従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対して主体的な学習を基本とする授業について設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ。』
レポート作成の参考としてご活用ください。
『従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対して主体的な学習を基本とする授業について設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ。』
現代の教育では、知識伝達重視のものから主体的な学習重視のものへとシフトしてきている。「ゆとり教育」によって基礎・基本の学力が低下したという評価や、OECD(経済開発協力機構)が実施するPISA(生徒の学習到達度調査)の結果から変化が求められているのである。また、大きく変容している社会への対応も必要とされている。教員にとって求められる力が変わりつつあるこういった背景を踏まえた上で、授業設計やその評価について考えていく。
まず、設計に関して考えていく。従来の授業はまさに「教えること」に重点を置くものであった。教科書や学習指導要領を手本として、教員が学習者に知識・技術をいかに分かりやすく伝えるかが重要となってくる。授業の形態としては一斉指導がその代表例である。メリットとしては。何よりも多数の学習者に対して一人の教員が教えることができるということだ。知識伝達を考える際にとても効率的な方法であると言え、現在で...