日本大学通信_刑法1_分冊2(合格レポート)

閲覧数3,347
ダウンロード数7
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    日大通信 刑法 1(分冊2)の合格レポートです。
    レポート作成の参考にご利用ください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    問い:正当防衛と緊急避難とを比較し、各々の成立要件を述べた上で、両者の共通点および相違点について論ぜよ。
     法秩序の侵害に対する予防または回復を国家機関が行ういとまがない場合に、私人がなす行為を緊急行為という。この緊急行為には、明文があるものとして、①正当防衛(36条1項)と、②緊急避難(37条1項)がある。
    1.正当防衛

    (1)意義

     正当防衛とは、急迫不正の侵害に対し、自己または他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為をいう(36条1項)。たとえば、突然日本刀で切りかかられたので、足下の石を侵害者に投げつけるような場合がその典型である。

     正当防衛の要件を満たすと違法性が阻却される。その根拠については争いがあるが、社会的相当説の立場からは、法の自己保全という見地から社会的相当性を有する行為であることが、正当化の根拠となるであろう。
    (2)成立要件

    (イ)急迫不正の侵害に対するものであること

    「急迫」とは、法益の侵害の危険が目前に迫っていることをいう。過去の侵害や招来の侵害に対しては、正当防衛は認められない。

    「不正」とは違法であることを意味する。ここで「不正の侵害...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。