家庭と地域社会における保育のあり方について

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    資料紹介

    児童心理学、文字数3100字程度

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    「家庭と地域社会における保育のあり方について述べよ。」
    1.家庭の変化

    社会の成長により、家庭の在り方は常に変化してきている。もともと子育ては、祖父母や親族および地域の人との協力によって行われていた。戦後当初の児童福祉法もそれを前提に、親族や地域で対応できない子どもを要保護児童と認定し、保育所や児童養護施設などの施設に入所させるといったものであった。

    その後、仕事を求めて都市へと人口流動が起こり、わが国は高度経済成長を迎えることになる。この人口流動によって、祖父母や親族と住んでいた複合家族から核家族へと変化していくこととなる。以前は、子どもは両親だけではなく、親族や地域に住む大人との関わりが多くあった。そのため、多くの大人の働く姿なども直接見ることができたのである。また、大人も子どもの喧嘩や遊び方などを直接確認しながら暮らしていた。しかし、人口流動が増加することにより、地域との関わりも減少し、子育ては急速に閉鎖的な状況となったのである。

    また、子どもの出生数も変化してきている。戦後の第1次ベビーブーム(1947~1949年)の出生数は約269万人、合計特殊出生率は4.3...

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