国際政治学 第2設題 T0511他

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    以下の事例から1つを選択し、それぞれの政策領域について政治の論理と経済の論理がどのように作用しているのか具体的に論じなさい。 (1)安全保障 (2)貿易 (3)金融 (4)科学技術 (5)移民 (6)経済発展と人権・民主化 (7) 地球環境問題
    貿易の領域について
     政治とは、アメリカの政治学者イーストンによれば、「社会に対して行われる諸価値の権威的配分をめぐる諸活動」と定義されている。人間は、価値の配分を巡る対立は避けられないが、対立の激化を放置すれば共倒れになることも知っている動物である。そのため、価値配分をめぐる対立を調整する役割を政治に求めた。その調整のための具体的な社会機構が「国家」であり、統治機構が「政府」である。
    また、経済とは、「市場を通じての資源再分配メカニズム」と野林健(『国際政治経済学』2007)らによって定義されている。これは資本主義を原理とする「市場経済」のことであり、もう1つの経済モデルである社会主義経済を原理とする「計画経済」の対局に位置する。計画経済では、財・サービスの生産・流通・分配は「国家」によって集中管理され、遂行される。政治権力としての国家は、同...

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