前立腺癌

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    資料紹介

    【前立腺癌】
    〈疫学〉
    ・典型的な高齢者発生癌
      ・発生頻度は黒人>白人>アジア人
    〈病理〉
    ・ 大部分は腺癌(上皮性)〜主に外腺から。前立腺肥大症では内腺が肥大。移行上皮癌や扁平上皮癌は5%以下。
    ・ Gleason score 最も割合の多い組織型と二番目に割合の多い組織型によって決定される組織分類。
    ・ 癌はPZ(peripheral zone 抹消域)から発生することが多い〜前立腺肥大症はTZ(transition zone 以降域)からが多い。
    〈病期分類〉 
    A 前立腺肥大症や膀胱癌などの手術で摘出した前立腺内に病理検査でたまたま癌がみいだされたもの。
     A1 ごく一部のみに、高分化癌を認める
     A2 広い範囲に認める病変、または中〜低高分化癌
    B 前立腺の中に限局している腫瘍で転移のないもの
     B1 片葉に限局する最大径1.5cm以下の腫瘍
     B2 両葉に浸潤しているか、最大径1.5cm以上の腫瘍
    C 前立腺の被膜をこえて周囲に浸潤しているが、転移のないもの
    D 転移のある腫瘍
     D1 所属リンパ節に転移を認める
     D2 骨などに遠隔転移を認める

    〈症状〉
    ・排尿障害、血尿、膀胱刺激症状など これらは非特異的症状、つまり肥大症にも見られる。
    ・尿管周囲に浸潤〜肥大症にはない特徴。水腎症、背部痛、腎不全を起こす。骨転移が起こりやすく、進行が遅い。リンパ節転移はまず閉鎖リンパ節に現れる。
    〈診断〉
    ・直腸内指診digital rectal examination(DRE)〜左右不対称、表面不整、境界不鮮明。ただし触れるのは前立腺の下部に癌が存在する場合のみ。PZ(peripheral zone 抹消域)の癌のほうが、TZ(transition zone 移行域)の癌より触れやすい。
    ・前立腺特異抗原 prostate specific antigen(PSA)
    癌では上昇する。肥大症では原則的に上昇しないが、高値を示すこともある。そのためPSAが高値であるからといって癌だとは限らない。

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    【前立腺癌】
    〈疫学〉
    ・典型的な高齢者発生癌
      ・発生頻度は黒人>白人>アジア人
    〈病理〉
    大部分は腺癌(上皮性)~主に外腺から。前立腺肥大症では内腺が肥大。移行上皮癌や扁平上皮癌は5%以下。
    Gleason score 最も割合の多い組織型と二番目に割合の多い組織型によって決定される組織分類。
    癌はPZ(peripheral zone 抹消域)から発生することが多い~前立腺肥大症はTZ(transition zone 以降域)からが多い。
    〈病期分類〉 
    A 前立腺肥大症や膀胱癌などの手術で摘出した前立腺内に病理検査でたまたま癌がみいだされたもの。  A1 ごく一部のみに、高分化癌を認め...

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