医療系大学の看護倫理に関するレポートです。看護倫理の視点で「より良い看護とは何か」を記述しています。もらった評価はAです。この程度でいいのです。数年経過しているため、レポートによっては古い考えになっているものもあるかもしれません。あくまでも参考にされて、肉づけを行ってくださいね。
看護倫理レポート
よい看護とは何か ~よりよい看護を行うために~
<要約:看護のための看護を目指して―西田幾多郎の「善の哲学」と看護倫理―>
ヘルス・ケアとは「良い健康」である。今日のヘルス・ケア危機は医療コストが高騰する一方で、患者の不満が増大するというジレンマ状態にある。場合によっては、逆に健康を減退させたり損なったりすることもある。患者が医療ミス、つまり病院内での「あってはならないこと」で傷つき、機能障害を引き起こすか死亡している。ヘルス・ケアの現状は惨憺たるものであり、その失敗は今のところ何ら手のうてない状態にまでなっている。
看護の真の創設者であるナイチンゲールの深遠な洞察に反して、看護は不平不満を感じつつも医学主導の状態を受け入れているというのが現状である。ナースは、一個の人格を持つ人間の生命を理解する場にあって、健康こそが何にもまして善であることを実感するのに他職の人々よりも有利な立場にあるだろうし、また事実そうあるべきだ。
ヘルス・ケアが目指すものは、人間存在の本質への洞察を伴う永遠の幸福を人々が得るという条件を与えることである。ヘルス・ケアの役割をこの点に限定すること...