M6701 文学概論 第2設題

閲覧数2,999
ダウンロード数72
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    【第2設題】『日本の近代小説』(特に「自然主義の特質と先駆」および「白樺派」などの章)を読み、日本に独特だと言われる「私小説」とはどのような性格のものかについて述べなさい。

    【判定】A判定
    【所見】とても良くできたリポートである。

    2016年度の設題です。参考文献もいくつか利用し作りました。

    レポートつくりの参考になればと思います!

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    【第二設題】『日本の近代小説』(特に「自然主義の特質と先駆」および「白樺派」などの章)を読み、日本に独特だと言われる「私小説」とはどのような性格のものかについて述べなさい。
    第一 はじめに
    私小説とは、日本の近代文学の展開のなかで生まれた小説の概念である。シグマ新国語便覧では「主人公に作者自身の事実を重ねる方法で書かれる小説。近松秋江『疑惑』(大二)などにはじまり、大正期には純文学の主流となる。」(一)と説明されている。ここでは、はじまりを近松秋江としているが、私小説という言葉は大正九、一〇年に「所謂『私小説』」(加藤武雄)や「私は小説」(近松秋江)などといった、用語形式的にも不安定な形で使用がみられるように、かなり自然発生的に生み出された概念だとされている。そのため、その起源を田山花袋『蒲団』など、他の作品にみる説も複数存在する。
    そこで、本論では中村光夫『日本の近代小説』(岩波書店、一九五四年)を参考に、時代や社会情勢により変化する近代小説の流れを追いながら、それに応じて変化する「私小説」の性格をとらえていきたい。
    一 私小説の始まり
    テキストには「田山花袋の「蒲団」を機縁として急...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。