レポートはB+でした。科目修了試験は、指定教科書以外の文献も用いながら、どの設題番号も1000~1200字前後でまとめております。試験はA評価でした。
設題1 「相談援助におけるグループワークの持つ意味とその展開過程について説明せよ。」
植田・岡によると『グループ(集団)は、人間にとって欠くことのできない社会的環境の一つであり、個人の思想や行動、態度、ひいては暮らしや人生に大きな影響を与えるものである』と述べている。つまり、人間はグループに所属する中で、他の人々と関わり合い、集団経験等における学習を重ね、自身の発達を続けていく。人間は他の人々との関わり合いを通じて、社会的アイデンティティや役割、行動様式等を身に付け、個人が社会にふさわしい存在となる。また、集団での経験を通して、人間が社会的に生活していくうえでの基本的ニーズを充足していくことにもなると考える。さらに、植田・岡は『グループワークは、こうしたグループを意図的に活用し、一人ひとりの成長や問題解決を図ろうとするものである』と述べている。グループワークの源流を調べてみると、セツルメント運動、さらには19世紀半ばから20世紀にイギリスやアメリカで行われ始めた「YMCA」「YWCA」「ボーイスカウト」「ガールスカウト」といった青少年団体運動の中にみることができる。1960年から19...