血液検査学実習レポート
出血性素因スクリーニングテスト
目的:基本的な凝固検査として重要であるPT(プロトロンビン時間)、APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)、およびフィブリノゲン定量法について実習を行い、その原理および手技について理解する。
使用器具・試薬
採血道具一式 ストップウォッチ 遠心分離機
PT(プロトロンビン時間)
37℃恒温槽 内径10mm小試験管 オストワルトピペット メスピペット
PT試薬:トロンボレルS(ヘキスト・ベーリング社)
ヒト組織抽出トロンボプラスチン50mg/ml
標準血漿 被験血漿
APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)
37℃恒温槽 内径10mm小試験管 オストワルトピペット メスピペット
APTT試薬:プラテリンLS
…ニワトリ卵黄リン脂質 6.0mg 牛脳リン脂質 0.12mg 軽無水ケイ酸6mg/バイアル中
1/40mol塩化カルシウム溶液
被験血漿
フィブリノゲン定量法(トロンビン時間法)
37℃恒温槽 内径10mm小試験管 オストワルトピペット
フィブリクィック(オルガノンテクニカ社)
希釈用緩衝液:バルビタールバッファー(pH7.35±0.1)
標準フィブリノゲン液
被験血漿
方法:
PT
3.8%クエン酸ナトリウム入り真空採血管(4.5ml用)を用いて採血し、静かに転倒混和後、3000rpm、10分間遠沈し、血漿を分離する。この血漿は以降の検査でも使用する。
あらかじめ保温しておいた小試験管に被験血漿0.1mlを入れ、1~2分間加温する。
別に加温しておいたPT試薬0.2mlを被験血漿み吹き込み、吹き込みと同時にストップウォッチをスタートさせる。
試験管を振り、8秒ほど恒温槽に静置したら、恒温層から試験管を取り出し、ゆっくり傾けてフィブリンの析出を観察する。
フィブリンの析出と同時にストップウォッチを止め、これをプロトロンビン時間とする。
APTT
恒温槽で加温した小試験管に被験血漿0.1mlとAPTT試薬0.1mlを入れ、恒温槽内で5分間加温する。
別に加温しておいた塩化カルシウム液0.1mlを吹き込み、吹き込みと同時にストップウォッチをスタートさせる。
約20秒恒温槽内に静置した後、取り出してゆっくりと傾け、フィブリンの析出を観察する。
フィブリンの析出と同時にストップウォッチを止め、これを活性化部分トロンボプラスチン時間とする。
フィブリノゲン定量法
標準血漿の1/5、1/10、1/20希釈液を作成する。(それぞれの濃度は480、240、120mg/dl)
被験血漿を緩衝液で1/10に希釈する。
被験血漿0.2mlを加温しておいた小試験管にとり、約3分間加温する。
トロンビン液0.1mlを吹き込み、吹き込みと同時にストップウォッチをスタートさせる。
試験管をゆっくり傾けるなどしてフィブリンの析出する凝固時間を測定する。
標準血漿のそれぞれの希釈液についても同様の操作を行う。
結果:
PT
凝固時間(秒)
標準血漿 凝固時間(秒)
被験血漿 プロトロンビン比 国際標準比
ISI=1.09 1 11.9 12.5 1.05 1.05 2 10.1 11.2 1.11 1.12 3 11.0 11.8 1.07 1.08 APTT
1.29.4秒
2.35.8秒
平均:32.6秒
フィブリノゲン定量法
1/10希釈被験血漿の測定結果
時間(秒) 濃度(mg/dl) 1 14.9 182 2 14.0 190
考察:PTは今回の実習では①凝固時間をそのまま表記する
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出血性素因スクリーニングテスト
目的:基本的な凝固検査として重要であるPT(プロトロンビン時間)、APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)、およびフィブリノゲン定量法について実習を行い、その原理および手技について理解する。
使用器具・試薬
採血道具一式 ストップウォッチ 遠心分離機
PT(プロトロンビン時間)
37℃恒温槽 内径10mm小試験管 オストワルトピペット メスピペット
PT試薬:トロンボレルS(ヘキスト・ベーリング社)
ヒト組織抽出トロンボプラスチン50mg/ml
標準血漿 被験血漿
APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)
37℃恒温槽 内径10mm小試験管 オストワルトピペット メスピペット
APTT試薬:プラテリンLS
…ニワトリ卵黄リン脂質 6.0mg 牛脳リン脂質 0.12mg 軽無水ケイ酸6mg/バイアル中
1/40mol塩化カルシウム溶液
被験血漿
フィブリノゲン定量法(トロンビン時間法)
37℃恒温槽 内径10mm小試験管 オストワルトピペット
フィブリクィック(オルガノンテクニカ社)
希釈用緩衝液:バルビ...