日本大学 通院 平成27.28年度課題の合格レポートです。1回目で合格となり、良い評価コメントをいただきました。参考にして下さい。
美術史 分冊1
仏教公伝の意義と飛鳥時代の仏像の特徴について作例をあげて述べなさい。
日本古代の美術品とされる建築物、仏像等の彫刻物や鋳造物、装飾品など、さまざまな歴史上の資料が存在している。これら資料にとって、大陸から仏教が伝来する前後で大きく変化したことがみてとれる。仏教が伝来したことによって、どのような変化をもたらせたのか考える。
仏教公伝とは、五三八年欽明天皇の時代に、百済の聖明王からの使者によって金銅の釈迦如来像や経典、仏具などを献上したことが始まりと言われている。それまでの日本における宗教観とは、自然崇拝を旨とする新道であったが、それに対し仏教では、教祖が存在し、具体的に拝む対象である仏像や教えを示す経典や教義が存在し、より具体的で直感的に対象としての在り方によって、浸透し広まっていった。日本美術史の観点で、仏教が日本に伝わってきたことを捉えた場合、さまざまな要素が挙げられる。仏教が日本に伝わる以前のいわゆる古墳時代における日本古来の美術としては、素焼きの埴輪や馬具、刀装具などの精巧な金属製品、土器・土製品、石製品、玉類、刀剣などであり、特に埴輪に代表される人物や動物を表現...