PK2080/明星大学通信教育部/英語科教育法1(2単位目)/合格レポート

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    資料紹介

    (問題文)
    『中学校学習指導要領』・『高等学校学習指導要領』の中で、「外国語教育」(英語教育)はどのように扱われてきましたか。「目標」、「授業時数」、「科目」名などに言及しながら簡潔にまとめなさい。

    参考文献
    『日本の英語教育200年』伊村元道著(大修館書店)

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    学習指導要領における「目標」の変遷
     文部省(現在の文部科学省)が英語教育に関して定めた法規は、戦前の「学校令」とその「施行規則」、「教授要目」がその始まりであり、戦後に「学習指導要領」(総則と各教科)と改められた。学習指導要領には「目標」の規定が置かれているが、戦前では「要旨」と呼ばれていた。
     明治34年の学校令施行規則の要旨には、普通の「英語・独語・仏語」の3ヶ国語について、「了解・運用」する能力を授けることとされていた。明治44年、要旨に「話方」が追加され、コミュニケーションを重視・強調する姿勢が打ち出された。昭和6年、要旨に英独仏語としていた言語の種類に、支那語が追加され、昭和18年、要旨にマライ語が追加され、外国語の「理会力及び発表力の養成」と言った実践的なコミュニケーションを強調する文言と、「外国事情の理解」と言った文化的な要素への配慮も加わった。これは当時の植民地運営に必要な能力開発を学校教育に求めた色彩が強いと考えられる。
     戦後に至り、昭和22年の学習指導要領試案の「目標」は、法令的な硬い文体ではなく、親しみやすい文体で書かれている。「英語で考える習慣」や「英語を話...

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