07820発達心理学第1分冊

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    資料紹介

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    乳児期において、外界への急激な環境の変化に対応し、著しい心身の発達とともに、生活のリズムの形成を始める。特に、視覚、聴覚、嗅覚などの感覚は鋭敏で、泣く、笑うなどの表情の変化や、からだの動き、「あーうー」「ばぶばぶ」といった 喃語により、自分の欲求を表現することが考えられる。また、保護者など特定の大人との継続的な関わりにおいて、愛されること、大切にされることで、情緒的な愛着が深まり情緒が安定し、人への信頼感をはぐくんでいく。この基本的な信頼感を心の拠りどころとし、乳児は徐々に身近な人に働きかけ、歩行の開始などとともに行動範囲を広げていく。
    乳児期における社会化で重要となるのが、特定の人と人との間に形成される、愛情に基づく結びつきである愛着である。この愛着は、乳児と親との間で、乳児の行動を親へと方向づけ、また、親の行動を乳児へと方向づけ、両者を互いに接近させるように働く心理的結びつき、きずなの形成を言う。乳児の欲求が示されたときに、養育者による適切な応答がなされることで、乳児と養育者の結びつきが形成されていく。
    この結びつきは、乳児の親へ対する基本的信頼感が基となる。基本的信頼感とは、安定...

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