【社会福祉士 通信課程】子どもの権利について、「子どもの権利に関する条約」について概観し、子どもの権利を守る取り組みについて述べています。
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「子どもの権利」について、「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」について概観し、子どもの権利を守るための取り組みについてまとめなさい。
子どもの権利条約は、国際連合・子どもの権利宣言30周年にあたる1989年11月に、国際連合にて全会一致で採択された。日本は、採択後5年を経過した1994年にようやく批准した。
子どもの権利条約は、前文(条約の背景・趣旨・原則、13段)と、第1部(総則・個別的権利を含む実体規定、1条から41条)、第2部(条約の国際社会における実施措置42条から45条)、第3部(発行・批准等にかかわる手続き規定、46条から54条)で構成されている。条約では、差別の禁止(2条)、子どもの最善の利益確保(3条)、生命・生存・発達への権利(6条)、子どもの意見尊重(12条)を一般原則としている。そのうえで、表現の自由・プライバシーの保護などの市民的権利、子どものケアや家庭環境にかかわる権利、教育や福祉の権利、難民や障害児の権利など、子どもが一人の人間として成長・自立していくうえで必要な権利をほぼ規定している。子どもの権利条約は、条約という法形成により国に対する義務付...