生活のリズムへの援助
運動機能(活動性)の変化と生活への影響
高齢者にとって、運動と休息、そして睡眠という生活リズムは、その人の日常生活の過ごし方そのものである。そのため、それはその人の生活に対する意識、生活歴、趣味、興味、意欲などと関連するので、その人の生活全体を見ながら、アセスメントしなければならない。また、機能障害のレベルを判断し、その人にあった活動量を知って適切な援助をすることが重要になる。
活動性の低下による生活への影響
生活範囲を狭めてしまう:活動性が低下することによって、生活範囲は狭まっていく。このことは悪循環を招き、更に活動性を低下してしまうことになる。そして、閉じこもり、あるいは閉じ込められの生活になり、これが更に悪化した場合は、寝たきり状態になり、高齢者のQOLを低下させることになる。
予備力の更なる低下:活動性の低下した生活は、身体に対して負荷の少ない生活を送ることであり、それは、元々老化によって予備力が低下してきている身体機能を、更に悪くすることになる。
生活リズムの乱れ:活動性の低下は、生活リズムの乱れを招く。臥床状態が長くなり、生活範囲も狭くなると、変化の少...