文部科学省が実施する小学校給食実施状況等調査結果によると、小学校・中学校での給食普及率は完全給食、捕食給食、ミルク給食と合計すると小学校では99.4%の723万人、中学校では82.5%の375万人と日本の義務教育の学童、学生の多くが学校給食を受けている。これだけ多くの子どもたちが食べている学校給食であるが、その際に使われている食器について知っていることは少ないと思う。
名古屋市の私のいた小学校ではアルマイト製の食器を使っていたが、卒業してからプラスチック製の食器に変わり、また陶器製の食器に変わるという話を聞いて、なぜ変わるのだろうと疑問がわいた。
その後に読んだ新聞で、学校給食時に使われている食器でポリカーボネート製のものから、内分泌かく乱物質(環境ホルモン)となる恐れのあるビスフェノールAが流出するという記事を読んだ。学校給食に使われている食器について興味を持ったので、現在どのような材質の食器がどのような理由で小中学校の給食において使われているか調べることにした。
ポリカーボネート製食器の特徴としてポリカーボネート製食器はビスフェノールAを主原料とする合成樹脂(プラスチック)からできており、特徴は比較的軽く、壊れにくく、色移りしないという特徴を持つため、使用する時、洗浄時などでも扱いやすく学校給食の食器として扱いやすく安価で大量に使用された。
合成樹脂について…ポリカーボネートなどの合成樹脂には、合成樹脂一般についての規格(一般規格)と特定の樹脂に対しての個別の規格(個別規格)とがある。個別規格のある樹脂の製品は、一般規格のほか個別に定められた基準に合格しなければならない。規格には材質試験と製品の溶出試験とがある。
(日本体育・学校健康センター「学校給食のための食器具の知識」(平成6年3月発行)より関係部分抜粋)
学校給食における使用食器の材質について
はじめに
文部科学省が実施する小学校給食実施状況等調査結果によると、小学校・中学校での給食普及率は完全給食、捕食給食、ミルク給食と合計すると小学校では99.4%の723万人、中学校では82.5%の375万人と日本の義務教育の学童、学生の多くが学校給食を受けている。これだけ多くの子どもたちが食べている学校給食であるが、その際に使われている食器について知っていることは少ないと思う。
名古屋市の私のいた小学校ではアルマイト製の食器を使っていたが、卒業してからプラスチック製の食器に変わり、また陶器製の食器に変わるという話を聞いて、なぜ変わるのだろうと疑問がわいた。
その後に読んだ新聞で、学校給食時に使われている食器でポリカーボネート製のものから、内分泌かく乱物質(環境ホルモン)となる恐れのあるビスフェノールAが流出するという記事を読んだ。学校給食に使われている食器について興味を持ったので、現在どのような材質の食器がどのような理由で小中学校の給食において使われているか調べることにした。
現在の使用食...