【課題】中学校における現行の「道徳教育」全体の目標に若干言及しつつ、それに沿って「道徳の時間」の目標、内容、指導方法について論述しなさい。
【ポイント】週一時間行われる「道徳」は、思春期にある生徒にとって人間らしい学校生活を送る上でどういう役割を果たすのか。
【キーワード】道徳教育の目標、道徳の時間の目標・内容、道徳の時間の指導方法
【参考文献】『中学校学習指導要領道徳』文科省(2008年)
『私たちの道徳』(中学校)文科省(2014年)
はじめに、道徳教育は2008年の文部科学省の『新学習指導要領』で、教育の中でも重要な要素として位置付けられ、注目が集まった。確かに、21世紀という変化が著しい時代の中で、子供たちの心身の発達が大きい時期に、道徳性を身に着けることは、今後の生き方の基盤を形成する上で重要である。
2006年改定の『新教育基本法』の「教育の目的」の第一条では「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならない。」としている。更に『学校教育法』の『中学校指導要領』では「道徳的...