参考文献:『自然環境と文化ー世界の地理的展望』山本正三・内山幸久・犬井正・田林明・菊地俊夫・山本充、原書房2011年
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地理学入門(地誌を含む。)1単位目
1.自然環境の諸要素-人間活動の舞台―につ
い て
世界各地の人間生活は大きく異なっており、
その主な原因は自然環境による。自然環境は
気候・地形と、それに影響を受けている植生
・土壌で構成されている。
まず気候についてだが、気候とは大気の現
象を総合した結果のことである。また、気温
・風・降水等の観測された気象要素を総合し
たものを気候要素、気候に影響を与える地域
的特性を気候因子という。
次に地形についてだが、地球の表面はその
約7割を海洋面積、残りの約3割を陸地面積
が 占 め て い る 。
地形形成についての理論としては、190
0年代初期にヴェゲナーにより、大陸移動説
が主張されている。その後大陸の移動を証明
するための調査・研究が進められ、プレート
テクトニクス理論が展開されてきた。このプ
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レートテクトニクス理論によると、地球の内
部構造は地震波の伝わり方から、地殻・マン
トル・核(内核と外核)で成り立っていると
推 定 さ れ...