参考文献:『改訂版 詳説世界史研究』木下康彦・木村靖二・吉田寅、山川出版社2011年
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1. 古 代 四 大 文 明 に つ い て
世界四大文明とは、人類の文明史の歴史観
のひとつであり、歴史上、この4つの文明が
最初に起こり、以降の文明はこの4つの文明
の流れをくむとする仮説のことをいう。
ここでいう「四大文明」とは、メソポタミ
ア文明・エジプト文明・インダス文明・黄河
文 明 を さ す 。
メソポタミア文明は、チグリス―ユーフラ
テス河流域で発展した。この文明では、楔形
文字が発明され、神話を残した。また、1週
間を7日とする暦がつくられるなど、天文学
が発達した。良質の煉瓦により巨大神殿をつ
く っ た 。
エジプト文明は、ナイル河流域で発展した。
この文明では、ヒエログリフという象形文字
が発明され、パピルスという草でつくられた
紙に記録をのこした。また、毎年氾濫するナ
イル河の洪水を予測するために、天文学が発
達した。さらに、ピラミッドやスフィンクス
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などの石造建造物を数多くのこし、ミイラを
つくるための医学も発達した。
インダス文明は、インダス河流域...