監査人の交代の打診と、監査上の留意点

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    資料紹介

    ある監査法人から別の監査法人に監査人を交代する際の留意点を論じたレポートです。オリンパスの粉飾決算では、新日本監査法人から問題を指摘された直後に、あずさ監査法人に監査人が交代となり、監査法人間でうまく情報が共有できていなかったのではないかということが問題となりました。この問題を受けて実務補修所の課題となったものと思われます。レポートは監査人の交代に際しての留意点について、一般論を述べたものでありますが、実際に監査法人にいるものが書いたレポートであり、実務補修生だけでなく、監査論を学んでている学生等にも参考になるものと思われます。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    他の監査法人が監査を担当する上場会社より、あなたの勤務する監査法人に次年度の監査契約打診がありました。受嘱する場合は、あなたが主査を担当する見込みです。契約打診、前任監査人の引継ぎ、監査計画の策定及び監査の実行段階において、それぞれ検討すべきことを述べなさい。
    序章  はじめに
    他の監査法人が監査を担当する上場会社より、私の勤務する監査法人に次年度の監査契約の打診があり、受嘱する場合は、私が主任(インチャージ)を担当する見込みとなった場合に、契約打診、前任監査人の引継ぎ、監査計画の策定及び監査の実行段階において、それぞれ検討すべきことを述べる。
    第一章 契約打診時になすべきこと
    第1節 監査報酬と倫理規則、品質管理基準について
    課題文中では明確に言及されてはいないが、新たに契約を打診されるということは、他の法人も同様に声がかかっていると考えて良いのではないだろうか。私が補助者として関与している組織に、複数の監査法人に監査提案(見積り)を求め、結果的に他の監査法人から交代となった事例がある。

    一般に他の監査法人との競争になった場合、監査報酬の値下げ合戦になり、結果的に前任監査人の時代よ...

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