アダム・スミスの国富論に関する学士論文(卒論)です。字数は約43千字です。アダム・スミスは経済学の父として知らない人はいないぐらいの偉人ですが、彼の著書「国富論」は古典であることに加えて、非常に大作であることから、内容を知っている人は少ないのではないかと思います。本論文は、スミスの生い立ちから始まり、国富論の内容の解釈、そして国富論が後世に与えた影響までを分析しています。これからアダム・スミスの研究をする方や、スミスに関するレポートを書く人にお勧めです。
目次は次のとおりです。
まえがき
1章 アダム・スミスの経歴とその著作
2章 国富論の構成とスミスの意図
3章 スミス価値論 ~支配労働価値尺度論と投下労働価値~
1節 スミスの分業論について
2節 スミス価値論1
3節 スミス価値論2
4節 第3章のまとめ
4章スミス価値論の意義
1節 スミス価値論のその後
2節 スミス価値論の評価
あとがき
参考文献
論文題目 国富論研究~スミスの価値論~
目次
まえがき
1
1章 アダム・スミスの経歴とその著作
2
2章 国富論の構成とスミスの意図
5
3章 スミス価値論 ~支配労働価値尺度論と投下労働価値~
8
1節 スミスの分業論について
8
2節 スミス価値論1
11
3節 スミス価値論2
16
4節 第3章のまとめ
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4章スミス価値論の意義
25
1節 スミス価値論のその後
25
2節 スミス価値論の評価
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あとがき
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参考文献
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まえがき
国富論あるいは諸国民の富と呼び習わされている書物は「古典」であるという。たとえば、杉山忠平訳・水田洋監訳『国富論』(全四冊)、岩波文庫、2000-01の紹介欄には、不朽の名作であることとか、古典であることとかいったことが強調されている。だが、そもそもなぜ『国富論』は古典であると呼ばれるのであろうか。古典と、時代が経つにつれて忘却されていく無数の書物との違いはそもそも何であるのだろうか。答えは、「何か」をはじめてやったものが古典だとも考えられる。たとえば、『国富論』は史上初めて経済学を体...