佛教大学通信教育部(精神保健福祉士)の合格レポートです。日々の勉強の参考としてご活用ください。
「古典的条件付けとオペラント条件づけについて、相違点がわかるようにまとめよ。次にそれぞれの条件づけの日常場面での例を挙げよ。」
古典的条件づけとオペラント条件づけの相違点をまとめるために、それぞれの説明を述べていく。
①「古典的条件づけ」を要約すると、「ある刺激が別の刺激の出現を予報することを学習すること」といえる。有名な実験に「パブロフの犬」がある。この実験は唾液の分泌量を管を通して体外で測定できるように手術された犬を用いたものである。その結果は「エサを与える際にいつもベルの音を聞かされた犬は、エサがなくともベルの音だけで唾液を流すようになります」1)というように、犬は、はじめは唾液の分泌はエサを与えることのみで分泌されていたのが、ベルを鳴らした(条件刺激〈CS〉)直後にエサを与えて唾液を分泌(無条件刺激)させることを繰り返すことで、ついにはベルの音を聞いただけでエサが無くても唾液が分泌するようになる(条件反応〈CR〉)のである。
こうした古典的条件づけの現象を日常の場面を想定して例を挙げていく。例えば「本屋に入ると便意をもよおす」ということがある。これは私自身もそうであるし、...