佛教大学 M6702 R0704 仏教文学 第1設題

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佛教大学通信課程のレポートを作成する際に参考になれば幸いです。

【設題】
「霊山の釈迦のみまへにちぎりてし真如くちせずあひ見つるかな(行基)」「かびらゑにともにちぎりしかひありて文珠のみかほあひ見つるかな(婆羅門)」の贈答歌を解釈せよ。

添削担当者の評価を以下に示します。
【設題の把握】 十分
【テキストの理解】 十分
【評価】A
【所見】
歌中の「敏頼髄脳」を用いて解釈している点が非常によいと思われます。

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資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

大仏建立時の贈答歌の解釈について
 古代インドにおいて成立した仏教は中国、朝鮮半島を経て6世紀前半に日本へと伝った。その後、仏教は中国との宗教上の交流を通じつつ、日本において独自の変容を遂げる。そのような経緯を経つつ、本来は外来宗教であった仏教は日本人の精神文化の一翼を担う存在となり、今日に至っている。ところで、日本において仏教が深く根付いていることの一例として、仏教文学という文学ジャンルの存在を挙げることができる。そこで以下では、仏教文学がその初期の段階で、国家的あるいは民間の仏教信仰といかに関わっていたかを検討する。手法として、まず飛鳥・奈良期における仏教を概観する。次に、仏教の民間への布教において重要な役割を果たした行基と菩提遷那の生涯を確認する。そして、大仏建立時における贈答歌の例を挙げ、上記の問題を解明することとする。
1.飛鳥・奈良期の仏教について

飛鳥・奈良期の仏教のあり方は、特にそれと国家との関わりのあり方の面から、3もしくは4の段階に分類することができる。

① 公伝~初期

欽明天皇の時代に百済よりもたらされた仏教は、それを受けいれる「崇仏派」(蘇我氏)と、排斥を...

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